ヒッチコック作品の醍醐味は、当時としては他の追随を許さなかった、斬新なカメラワークと凝った演出はもとより、女優陣の香り立つような美しさも特筆すべき魅力ではないでしょうか。監督自らのキャスティングなのでしょうか、その作品を彩る一連のヒロインは、ノーブルで知的で神秘的なまでの美しさを共通して漂わせていて、それがスクリーンに一段とエレガントな陰影を与えているように思えてなりません。スターの私生活があからさまに公開されている昨今では、この手の魅力を放つ女優になかなかお目にかかれないのは少し寂しいような・・・。
星7つあげますおすすめ度
★★★★★
星5つじゃ足りません。今回のコレクション1は、別名「ジェームス・スチュアート・アンド・アザ−ズ」といったところでしょうか。
あ、でも「めまい」が入ってないですね...とにかく、これは買いです。
ヒッチコックの、脂がギッタギタに乗りきってる時期の作品ばかりです。しかも、特典映像満載。玄関に飾りたいくらいです
いつ観ても怖い、でも、また観たくなる。
おすすめ度 ★★★★★
ヒッチコック作品を探していて、出ているのが少ないなーと思っていたら、BOXが出るんですね。うれしいです。(『レベッカ』は買いました。)彼の作品はいちいち説明するより、観てほしいですね。どんな作品もはずれはありません。(好き嫌いはあるかも知れないけれど。)
概要
エレガントさとスリル、そして独特のカメラワークで観るものをとらえて離さない映像の魔術師、アルフレッド・ヒッチコック。そんな彼の作品集がようやく誕生した。
限られた空間の中で繰り広げられるサスペンスに、グレース・ケリーの美しさがつややさかさを与える『裏窓』や、ヒッチコックが一番最初に作ったカラー作品であり、映画と現実の時間の同時進行をワンシーン=ワンショットで撮影した『ロープ』など、全7作品を収録。
いつまでたっても色褪せない巨匠の魅力を、デジタルニューマスター採用により、さらに鮮やかによみがえらせた『ヒッチコック・コレクションBOXT』は、ファンなら何が何でも欲しくなるであろう魅力にあふれている。2002年8月には第2弾のリリースも決定しているということなので、実に楽しみだ。(中山ケイコ)